前立腺情報局

病院での前立腺検査

病院で行われる、前立腺の簡単な検査を紹介しましょう。どんな診察もそうですが、まずは問診からはじまります。そこから必要に応じた検査が行われます。

問診

問診では、どのような症状なのか、日常生活にどれだけ影響が出ているのかを具体的に聞かれます。恥ずかしいことはありません。今後の治療のためにも、全て包み隠さず話しましょう。前立腺肥大の疑いがあるときは、1995年に世界保健機構が定めた『国際前立腺症状スコア』という問診表が使用されることが多いです。詳しい症状とその度合いを点数化し、自覚症状が把握できるようになっています。

国際前立腺症状スコア

質問

なし

5回に
1回未満

2回に
1回未満

2回に
1回程

2回に
1回以上

殆ど
毎回

排尿後に尿がまだ残っている感じがありますか?

0

1

2

3

4

5

排尿後2時間以内にまた
尿をしなければいけないことがありましたか?

0

1

2

3

4

5

排尿中に尿が途切れることがありましたか?

0

1

2

3

4

5

排尿を我慢することがつらいことがありましたか?

0

1

2

3

4

5

尿の勢いが弱いことがありましたか?

0

1

2

3

4

5

排尿を始める前にいきむ必要がありましたか?

0

1

2

3

4

5

就寝してから朝起床するまで何度排尿のために起きましたか?

0

1

2

3

4

5

暫定的な評価になりますが、治療の方法を決定するとても大事な資料になります。

【軽度】0〜7点 【中等度】8〜19点 【重症】20〜30点

血液検査

 

血液検査では様々なことが分かりますが、泌尿器科で調べるのは、腎機能、炎症があるか、前立腺特異抗体という、前立腺がんの目安になるものを調べます。この特異抗体はPSAと呼ばれるたんぱく質です。PSAが血液中に増えるということは、前立腺に腫瘍ができている可能性があるということで、自覚症状がなくても、この血液検査で前立腺がんを早期に見つけることができます。前立腺肥大、急性前立腺炎でも数値が上昇する場合がありますので、PSAの数値だけではなく、総合的に判断されます。必要に応じて、更に詳しい検査を行う場合があります。次のページで詳しく説明しましょう。

尿検査

尿検査から分かることは、成分などを分析して細菌、血尿の有無を調べることにより、前立腺の病気に限らず、様々な病気を見つけることができます。

腹部エコー検査

エコー検査とは、超音波の出る機械を使って、体内の内臓の様子を見ることのできるものです。前立腺の検査では、膀胱の中にある尿や、前立腺の大きさをはじめ、腎臓や膀胱の様子を調べ、結石ができていないか、がんはないか調べます。

自宅でできる検査

自宅で前立腺がんの検査ができるキットがあります。先に紹介した、前立腺特異抗体(PSA)を測定するキットになります。前立腺がんを早期に発見するのに大変役立つキットです。早い時期に異常を見つけられれば適切な治療を早期に受けることができますし、完治の可能性も高いものになります。前立腺の異常が50代を過ぎると多くなりますので、できれば45歳を過ぎたら年に1度は検査をした方がいいでしょう。郵送で検査機関に送り、結果も郵送されてきます。しかし、自宅で検査しているからといって安心してはいけません。これはあくまでも病院に出向けない場合に使うようにし、できれば病院でちゃんとした検査を行うことが望ましいでしょう。前立腺がんは症状が出づらく、進行しても前立腺肥大と区別がつきにくいためです。特に異常がない場合でも、病気が隠れているかもしれません。できれば病院で検査を受けることをお勧めします。