前立腺情報局

前立腺の人体断面図

過活動膀胱

過活動膀胱とは? 聞いたことがない人もいるでしょう。前立腺のトラブルと、どのような関係があるのでしょうか。前立腺のトラブルの中でも、前立腺肥大と関係があるようです。

過活動膀胱って何?

過活動膀胱とは、前立腺にトラブルのある人もない人も、症状が現れることがあるのですが、多くは前立腺肥大の患者さんに見られ、その本土は50〜75%というのですから、前立腺肥大になっている人の半数以上は、過活動膀胱の症状が現れることになります。この病気は、いきなり我慢できないような猛烈な尿意に見舞われたり、トイレに行く間隔が近い、突然の尿意に尿漏れを起こしてしまうという症状があります。これらを見ると、前立腺肥大の症状と似ていますが、前立腺肥大がないのにこの症状が出る人もいます。40歳以上の人の8人に1人はこの症状があるのが分かっています。

過活動膀胱の原因

様々な原因がありますが、前立腺肥大が関係した原因では、下部尿路閉塞などで尿が出にくい状態が続くと、お手洗いに行くたびに尿を出そうとするために、膀胱に負担をかけてしまいます。
繰り返しこのようなことを行うことにより、膀胱の筋肉に異常が出てきます。
ちょっとの刺激にも過敏に反応するようになってしまい、過活動膀胱になってしまうのです。

その他の原因

その他の原因も補足として付け加えておきます。過活動膀胱の原因になるものは、前立腺肥大の他にも神経のトラブルが原因になっている、神経因性過活動膀胱や、女性に多く見られる骨盤底筋のトラブルによるもの、加齢によるものなどがあります。様々な原因がありますので、過活動膀胱になったからといって、必ずしも前立腺肥大だとはいえないのです。

過活動膀胱の治療

前立腺肥大がありながら過活動膀胱のある場合、前立腺肥大の治療を先に行います。その効果が十分に出ない場合、過活動膀胱の治療も行います。薬による治療と、行動療法が行われることになります。治療の内容は、先のページで紹介している前立腺肥大の治療と同じになりますが、その他の治療法として、電気や磁気で刺激を与える治療法もあります。骨盤底筋の筋肉の収縮を強くしたり、刺激を与えることによって膀胱や尿道の神経の機能を調整していこうとするものです。その他にも運動療法として、働きの弱くなった膀胱や骨盤底筋を体操によって鍛え、尿漏れなどの排尿障害の症状を軽減する、膀胱訓練や骨盤底筋体操などがあります。

過活動膀胱ではない場合

どんなに治療を行っても症状が改善されない場合、似たような症状の出る別な病気も考えられます。膀胱の異常だと、膀胱がんや膀胱結石、間質性膀胱炎が考えられます。膀胱周囲の異常であれば、子宮内膜症の可能性もあります。前立腺がん、尿道結石も考えられますし、細菌性膀胱炎、前立腺炎、尿道炎、尿閉、多尿、心因性頻尿が考えられます。

過活動膀胱の質問表

過活動膀胱であるかどうかの目安になるものです。尿をする回数が多かったり、突然の尿意に我慢することがある、我慢できずにもらしてしまうことがある、等、ひとつでも当てはまっていれば、過活動膀胱の可能性があります。更に詳しい質問表を見て見ましょう。


症状

頻度

点数

起床してから寝るまでに、何回くらい尿をしましたか

7回以下

0

8〜14回

1

15回以上

2

夜、就寝してから朝起床するまでに、何回くらいお手洗いに起きましたか?

0回

0

1回

1

2回

2

3回以上

3

突然尿意に襲われて、我慢ができないことがありますか?

なし

0

週1回以下

1

週1回以上

2

1日1回くらい

3

1日2〜4回

4

1日5回以上

5

突然尿意に襲われて、我慢できずにもらしてしまったことがありますか?

なし

0

週に1回以下

1

週に1回以上

2

1日1回くらい

3

1日2〜4回

4

1日5回以上

5

点数の合計が3点以上あれば、過活動膀胱と診断されます。程度は以下の通りです。

※【軽度】〜5点 【中等度】6〜11点 【重度】12点〜