前立腺情報局

前立腺の人体断面図

前立腺炎

前立腺のトラブルの中から、前立腺炎について紹介していきましょう。急性と慢性の前立腺炎があります。その他にも、前立腺に炎症を起こす物として、前立腺結石も併せて紹介していきます。

どんな病気?

尿道から大腸菌やブドウ球菌などが入り、前立腺に感染して炎症を起こす病気を前立腺炎と言います。尿道や膀胱、精巣上体の感染からなるものが大部分を占めます。これは年齢に関係なく、若い世代でも起こすことのある病気です。治療は抗菌剤の化学療法を行います。

急性前立腺炎

 

急性の前立腺炎では突然40度を超えるような発熱をします。悪寒や倦怠感もありますので、インフルエンザと間違わないようにしましょう。前立腺の炎症が進むと、尿道から膿が出てくるようになります。こうなると排尿のたびに痛みも伴い、排尿することが怖くなってしまい、ついつい我慢してしまいがちです。尿が腫れあがった前立腺に圧迫されて出なくなることもあります。原因は様々なことが考えられますが、汚れた手で陰部に触れた、汚れた水に浸かったなどがあります。高熱も出ますし、疼痛もありますので早めに泌尿器科を受診しましょう。泌尿器科での診察・検査は、問診の他に直腸検査、尿検査、エコー検査、血液検査などが行われます。細菌に侵されているのが確認されると、抗生物質の投与が行われます。炎症を起こしている病気ですので、なるべく体を安静に保つことが望まれます。症状がおさまっても、再発の危険性がありますので、医師の指示があるまではきちんと薬を服用し、自己判断でやめないようにしましょう。治療期間の目安としては、1〜2ヶ月で治癒することが多いです。途中で治療をやめたりせずに、最後までしっかりと治しましょう。前立腺炎に効果があると言われている前立腺マッサージですが、炎症が強い場合、細菌を血液中にばら撒いてしまう恐れがありますので、絶対に行ってはいけません。

慢性前立腺炎

 

急性の前立腺炎の症状の他に、会陰部に不快感を覚える場合があります。急性前立腺炎との違いは、発熱もなく、症状が急激に出てくるものではないということです。急性では認められる尿中の白血球も慢性では見られません。そのため、検査は前立腺マッサージを行い、前立腺液を尿道に出してもらい、排尿することで、尿中の白血球や細菌を調べます。検査の方法は、初尿を10ml採取します。次に100〜200ml排尿したあとの中間尿を採取します。それから前立腺マッサージを行い、前立腺液を採取します。最後に、マッサージを行ったあとの尿を10ml採取し、この4種類の中の白血球の細菌を調べます。慢性になると触診で圧痛を覚えます。急性か慢性かの見分け方は、4種類採取した尿の中で、前立腺液とマッサージ後に採取した尿の中に白血球が多く認められ、細菌がいることで慢性前立腺炎とされます。治療は、慢性前立腺炎になると抗菌剤が前立腺まで届きにくくなっていますので、急性に比べて治るまで長くかかってしまいます。症状が長期化するような場合は、前立腺マッサージが有効です。

慢性非細菌性前立腺炎

慢性前立腺炎と同じ症状が出るものです。前立腺炎の中では一番多く見られるタイプになります。炎症性のものと非炎症性のものがあり、稀に膀胱がんや前立腺がんなどで同じような症状を訴える人もいるので注意が必要です。治療には長い時間を要し、不安感から患者さんは数多くの泌尿器科を渡り歩いてしまいます。長いつきあいになることを理解し、薬を使わずに生活指導だけの場合もありますので、気長にゆっくりと治療していきましょう。

前立腺結石

結石というと激しい痛みを想像しますが、前立腺の結石は無症状のことが多いです。稀に排尿時に痛みがあったり、頻尿の症状が出ることもありますが、前立腺結石はほとんどの成人男性が持っているといってもいいほどのものです。そのまま放置していても問題ありません。ただし、結石がもとで前立腺炎になることもあります。反対に、前立腺炎が結石を起こすことで症状が重くなったりします。この場合は手術で結石を取り除かなければいけません。