前立腺情報局

前立腺の人体断面図

前立腺とは?

前立腺は、腎臓や膀胱、尿管、尿道といった泌尿器の中の一つです。泌尿器とは、尿を生成して蓄え、体外に排出する働きを持っている臓器の総称になります。泌尿器にはそれぞれの役割があり、うまく連動することによって排尿の機能がスムーズにいくのです。

前立腺って何?

膀胱・前立腺・尿道のイメージ図

前立腺の説明の前に、泌尿器の働きをちょっとだけ紹介しましょう。泌尿器の一連の働きで、意識せずに膀胱に尿をため、時間が経過すると体外に排泄するという行為をします。自律神経の働きで、膀胱と尿道の筋肉が緩んだり締まったりする動きをコントロールされているからです。膀胱内に尿があるときは、緊張しているときに働く交感神経が膀胱の筋肉を緩ませて尿をため、尿道の筋肉を閉めて漏れを防いでいます。150ml前後の尿がたまると、脳に信号が送られて尿意が出ますが、大脳が膀胱に出してはいけないという指令を出すために、ギリギリの限界まで尿意を我慢することができるのです。お手洗いで尿を出そうとするとき、はじめて脳が排尿する指令を出しますので、そこでリラックスするときに働く、副交感神経が膀胱の筋肉を閉め、尿道の筋肉を緩ませて排尿に至るというわけです。ここまで前立腺の名前が出てきませんでしたね。これまでの流れは男女共通の泌尿器の働きだからです。男性は、膀胱のすぐ下に前立腺があり、真ん中に尿道が通るように存在しています。50代を過ぎた頃から、この前立腺に様々なトラブルが発生してきます。特徴としては、どんな病気でも前立腺が大きくなることが多いということです。これにより膀胱や尿道が圧迫され、排尿困難な症状が出てくるのです。

前立腺の役割は?

前立腺・尿管・内線・外線のイメージ図

前立腺の主な働きは、生殖に不可欠な前立腺液を分泌することです。この前立腺液には15〜20%の精液が含まれていて、精子を守る働きを持っています。また、尿道を取り囲んでいる位置関係からも、排尿にも大きく関わっていると考えられています。医学の発達した現在でも、前立腺の詳しいことはまだ分かっていないのですが、前立腺の位置関係を見ても、排尿に関係していると考えて間違いないでしょう。上記したように、中年以降は前立腺の肥大が多く見られ、尿道を圧迫することによって排尿障害を起こすことになります。尿のキレが悪い、残尿管がある、出したくても出ない、などということが起こるでしょう。

構造は?

前立腺の構造図

前立腺を含む、周囲の構造を説明しましょう。クルミ大の前立腺の中には尿道が通っていて、射精管もあります。構造は2層になっていて、尿管を包み込んでいる内線と言われるものと、それをさらに包んでいる外線に分かれています。前立腺の周囲には、すぐ後ろに直腸、上部に精嚢、下にはPC筋があります。PC筋は尿道と直腸を8の字の筋肉で8の字筋とも言われている筋肉です。主に尿を切るときに使われる筋肉です。構造のイラストを見ると、この先に出てくる様々なトラブルが、どのようにして起こるのかイメージしやすいのではないでしょうか。